参観日とアナと雪の女王

とっちがありのままを覚えて歌ってて、幼稚園の友達もけっこうアナ雪を見に行ってたりして、映画を見に行くことにかなり乗り気。映画館の暗闇を怖がりそうだが、映画館デビューするにはちょうどよさそうな作品ではある。いろいろ興行成績の記録も塗り替えてて、TL上でも見てきた人が多い。最近みらろばかり構われててとっちとしては内心面白くないだろうに我慢してることもある。
それならいつ連れてってやるかだが、日曜に父の日参観があってなぜかワールドカップの日本戦にかぶらないよう時間帯が早められたので帰りも早まる。毎週火曜は幼稚園の後昼寝させずにヤマハへ連れてってるようなので、それと同じパターンで行くのがベストか。
うちからだとみなとみらいのシネコンとなるが、行くとするとどこも14時台後半から15時くらいの回。行くなら車なので駐車料金が3時間無料になり、一般料金が県民共済の割引で300円オフになるイオンシネマことワールドポーターズの旧ワーナーマイカルだろう。
昔はよくレイトショーで見に行ったがさすがに子供連れて20時以降はない。今月は1日の映画の日が週末だったのでそこで行ってれば安かったがそれは今更の話。

幼稚園の参観はみらろの年少が工作だとかで相方が早々とそちらに行くと決める。自動的に俺はとっちの年長で、とっちは「おかあさんがいい〜」などとのたまう。俺としてもみらのほうも見たいので途中で抜けられないかとも思ったが実際には全然無理だった。ただ、お父さんならではのダイナミックな動きが求められるシーンがあったり、お父さん限定で輪になって檻を作るシーンもあったりで、蓋を開けてみるととっちも屈託なく楽しんでた。みらの方の写真どころか、とっちの方も相手してる間はカメラも持ってられない状態で前後しか撮れず。
年長はホールでやるとかで、教室と同じく2階にあるホールに行ってみると、観覧場所はステージの上かベランダからとある。とりあえずステージに上って待機してると列になってぞろぞろ年長クラス登場。五十音でも身長でも一番前のとっちはまた先頭。運動会のときもそうだが分かりやすくていい。みらろは身長で並ぶとたぶん中盤になる。ホール内でばらけて親子で体操的なものをやるということで、ステージから降りてとっちのところへ。カメラだけ持っていってたが、手荷物置くよう通達が出てとっちの水筒のとこに置く。じゃんけんして小股くぐりやらお馬やら。
10人ほどお父さんが呼ばれて輪になって檻を作る。このときは出なかったが本番で追加募集がかかり応じる。お父さんたちで手をつないで周りから潜り込もうとする園児らをいかに入れないか、続いて出さないか。とっちは俺のところから出ようとするので出させない。でもむしろわざと隙を作って出させてやったほうがよかったか。
最後はじゃんけん列車。これは去年の運動会で藤沢のじいちゃんばあちゃんがみらろといっしょにやってた。
ちなみにみらろは牛乳パックにいろいろはりつけて飛行機を輪ゴムで飛ばせるってのを作ってきてた。確かにこれなら相方が適任。
自由解散になってとっちとみらのいる部屋のほうへ。トイレに行かせるところということで立っておしっこさせてみる。その後、相方が他より遅れてるみらろにどう対処するかをみらの担任の先生らとじっくり協議して考えてる。その間こちらは駐車場になってた園庭から車がはけるのを見計らって園庭の遊具で二人を遊ばせる。
先生らが事務室でワールドカップの日本戦を観戦してるのを尻目に、相方のリクエストでみらの絵カードのために園の中の写真をあちこち撮る。
行きも帰りも歩きで、みらも頑張って歩いた。スーパーで買った菓子パンで昼を済ませて八百屋へ買い出し。いつもと時間がずれたらだいぶ空いてる。

さて、今から行けばちょうどいいが、というところだが、相方に一蹴される。曰く昼寝が優先、映画を見に行くほうがよほど金がかかる、早く帰って昼寝するならともかく今からなど論外、とかなんとか。やっぱりね、ととっちとがっかり。二人の昼寝タイムにはさっきの写真をプリントする。印刷し終えたところでプリンタにエラーが出て直らなくなった。

とっちは16時半くらいに起きてくる。と、ここで意外にも相方が、今から行ってきたら、とお許しの言葉。とっちに訊くと行くということで急いで準備。相方によると109シネマズなら5時の回があるとか。なるほど確かにゲントの109なら17時に吹き替えがある。イオンシネマだとこの時間帯にはなくて夜は字幕。とっちが見るなら吹き替え一択なので夕方以降の線はないかと思っていた。
しかし深夜ならともかく日曜の夕方に30分以内でみなとみらいまでは行けない。とっちを助手席に乗せて、ここは割り切って首都高利用。保土ヶ谷バイパスから、狩場線へ。とっちはディズニーランドへ行く道と認識してる。空港も舞浜もベイブリッジを渡るのでうっかりするとそちらへ行きそうになるが、石川町から無事横羽線に入る。半地下の掘割区間でとっちはトンネルなのに上が見えるところに疑問を呈する。
みなとみらいで降りてゲントの駐車場に入れたのが16時55分。チケットを買う列は短いが開いてる窓口が少ないのでしばらく待つ。ここは県民共済の割引はないがJAFの会員証で200円安くなる。とっちは幼児で900円。席はいろいろ選べたがとっちが前の人で見えないといけないので通路の後ろの席をリクエスト。一番後ろの列になった。もっともチャイルドシートが山積みされてたのでそれを使えばさして心配することもなかった。
長丁場なのでしっかりトイレに行かせとく。男子トイレの個室でもちゃんと補助便座がついてた。マレフィセントの予告を尻目にシアター入り。真っ暗な中をスクリーン寄りの一番前から階段を上っていって最後列へ。

同時上映で、ミッキーの短編をやってて、これがすごい古そうな、ミートミッキーの待つところでやってそうなモノクロのオールドなやつだと思って見ていたら、なんと途中からスクリーンを飛び出して手前にやってきてそこはカラーで立体的。今回見ているのは2Dだが、まるで3Dのように見えるマジック。で、とっちはというとそれが怖いらしく手で目を覆ってる。これは舞浜で初めてのアトラクションに行ってもよくある反応。モンスターズ・インクなんかもずっと懐中電灯を自分の目に当ててたがそのくせ俺よりしっかり観察してたりする。後で聞くところではどうやらピートが怖かったらしい。本編でも怖そうなシーンでは顔をそむけたり手で目を覆ったりしてた。

以下ネタバレ注意。

さてケルトっぽい音楽をバックにオーロラ城の俯瞰が写りいよいよスタート。
オープニングは氷の切り出しの労働ソング的で、似たようなのが何かあった。ムーランだったかポカホンタスだったか。それともライオンキングだったか。少年と子供のトナカイがいて、これが幼年期のクリストフとスヴェン。
幼年期のエルサとアナ、事故とトロール、父母である国王と王妃の海難事故、同じ城にいながら顔を合わせることもない二人の成長と描かれて3年後のクレジットが入る。
そういえば雪山のサウナの看板もそうだが、吹き替え版なのでタイトルなども日本語が入る。
松たか子版のれりごーはスマホで何回か見せてるが、生まれて初めて、も一回だけ見せた。ばっちり覚えてて知ってると反応。戴冠式のシーンにラプンツェルがいるはずと思ったがよく分からなかった。どうもこの曲の城から出るあたりにいたっぽい。人には見せるな見せるなというくせに相方がいくつも自分のスマホで見せてるようで、オラフの歌でどこに隠れミッキーが出るかなんてことも後日とっちがいってた。
大ヒットとなったれりごーのシーンは後半とっちは小声で歌ってた。字幕つきみんなで歌おうの上映もあるらしいが、まあすいててまわりも離れてたので放置。とっちはもっと混んでるかと思ってた、とも後でいってた。まあ日曜の夜だし、そもそも来月にはブルーレイだのが出るタイミング。映画館のサイトで上映時刻を見てもどこも一番下に出てくるから終映も近い。
オラフは実際に映画で見てみると思った以上に存在感がある。後日行ったトイザらスでオラフのぬいぐるみが大中小とあってとっちがかなり欲しがる。相方はそんなぶっさいくなん買わん、と徹底拒絶するが、ごっこあそび大好きとっちとしてはかわいいというより遊べると思ったか。で、結局相方がそれくらいならお母さんが作れる、と説得して買わせず、翌日2時間くらいかけてなかなか立派なのを作ってやってた。とっちも満足していっしょに寝るできばえ。髪の毛にするから黒か茶色のモールを買って来いと俺も昼寝の間に申し付かるが、赤とか青しかなくて、結局ヘアゴムを買ってみてそれを利用してた。
エルサの城でエルサがアナたちに放つ氷の巨人がいて、やはり怖かったようだが、終わってからあれの名前は何かと聞かれる。名前なんかあったか。オラフがマシュマロみたいなやつ、とはいってたが。エンドロールの後にもちょっと登場してて、これは怖い印象を和らげる効果のありそうなシーン。とっちはエンドロールについて、英語で読めないし全部見なくてよかったんじゃないか、というようなことも言ってたが、この手のおまけもあるしエンドロールは最後まで見とくべきだろう。
で知らなかったので見てて唖然としたというかあっけにとられたのがハンス王子。真実の愛、という言葉はディズニー映画というかプリンセス系ではよく聞く言葉だが、それをこう持ってきますか。とっちもそこは疑問だったのか、なんで王子なのに敵なのか、みたいな疑問を挙げてくる。そしてスヴェンに促されてその場へと急行してたクリストフかというとそうでもないと。ここが今までの当たり前のパターンから二重に脱却してて、受ける要因なのかなんなのか分からないが少なくともインパクトはあった。
貿易相手といういまいち説明しづらい立ち位置の中途半端な小物のおっさんが悪役的に画策してて、こいついらないんじゃないかとも思ったが、真のヴィランズの存在を隠すミスリード的な立場だったのかもしれない。
ジブリほどではないにしろディズニーも吹き替えにタレントを起用する傾向は強いが、松たか子サーヤという起用はなかなかはまってた。少なくとも違和感を感じることは全くなかった。天真爛漫というか天然ボケ的なアナにサーヤというのはけっこうはまってる。歌えるキャストである必要があるので選択肢がそうあるわけでもないだろうが。
またれりごーは本編ではけっこう早いシーンに出てきてたが、エンディングでメイJバージョンもかかり、これが微妙に歌詞が本編のバージョンに追加されてて、この追加分がけっこう劇中での経過というか変化を踏まえてあって感心する。
れりごー自体も和訳の意味が違うだのなんだのいろいろいわれてるが、母音を合わせてクチパクにしっくりはめたところにこの訳の見事さがある。まあいろいろ解釈が出るのもそれだけの話題作ゆえでもある。

とっちは映画館の暗闇をもっと怖がるかと思ったがそっちはそれほどでもなかった。帰ってから相方が誘導尋問してもう行きたくないといわせて勝ち誇っていたが、でもその後になってまた見に行きたい、ともいってた。まあそうそう見たい映画なんてないだろうし、あるとして数年に一本あるかないかだろうから、ここらで連れてってみてよかったと思う。スヌーピーの劇場版映画を製作中のようだが国内でどの程度上映するものか怪しいし。

帰りは劇場の売店に寄るがアナ雪グッズはほとんどない。とっちもおかあさんがおみやげ買ってきてっていってた、とそこは気にしてる。パンフだけは押さえておく。ゲントは映画鑑賞での駐車場優待は2時間なので、オーバーした分は500円だかかかった。60分500円てのは30分250円とかではなくて、10分でも越えると500円かかるのだった。
とっちの長袖パジャマがないってことでこないだ買ったのは厚い生地の冬用だったので薄いのがいるといわれてて、本人にセレクトしてもらうべく西松屋に寄る。なぜかヤマハの友達に遭遇。パジャマはうさぎのイラストのがいいとかで、これは聞いてみないと分からなかった。スヌーピータウンがそこだよと教えると寄りたいといってたが、さすがにはそれは見送る。帰ると15分程度の西松屋の寄り道でも相方にさんざんなじられたくらい。