1206お遊戯会

12月最初の土曜は幼稚園のお遊戯会。年長が毎年クラス単位で劇をやるが、今年はとっちの番。みらもハイホーで踊る。そのみらは朝から大泣きして相方に怒鳴りつけられてる。イレギュラーだといつもこうだとか。幼稚園へは相方が二人を自転車に乗せてぴゅーっと走っていく。こちらはゴミだししつつてくてく一人歩いていく。
学年によって集合時間が違うので、とっちは年長の部屋で一人絵本を読んでる。出番が年少から順番なので、最後の年長は集合時間も遅い。みらのを見てるとそれに間に合わなくなるので見られないかと思ったが、同様に年少に下の子がいる子が見てていっしょに見てることに。
みらは教室についてからもまた泣いてて先生に抱っこされてたので、これは本番もアウトかなと思ったが、袖に来ても泣き声が聞こえない。泣いてれば絶対聞こえてくる。
幕が開くと、べつにないてなんかなかったよ、みたいな顔で立ち位置に立ってる。家でのような大声での歌こそ出てないものの、一応振り付けもできて踊れてた。前列にいる相方ととっちにも気がついてる。俺は二つ後ろの列に座ってたので気がついてなかった。出番の最中にあくびしてた。相方は、泣いたからやと分析。まあ泣かずにやれただけ上出来。

相方はみらの着替えの手伝いにいき、とっちは自分の着替えへ。客席前列は出番のクラスの父兄用なので自分も一度ホールを出る。下に下りればまだ小人姿のみらの写真を撮れたと後でいわれたが、準備中のとっちを廊下から眺める。
どのタイミングでまた入るか迷うが、年中の2クラス目が始まるあたりで入って壁際で見る。このへんはトリプルAだのアニメタイアップの曲が多い。とっちも去年はきゃりーぱみゅぱみゅで忍者だった。
とっちの組の直前で前列へ。みらと相方も横に来る。ステージ前に丸椅子みたいな台が一つ置いてある。ナレーター役がいるらしいのでそこに立つのかなんて話をしてた。
今回とっちのクラスはつきよのかっせんという絵本が題材。狸と猫の謎々合戦に男の子が巻き込まれるといった筋立てだがたぶんマイナー。もう一つのクラスはピーターパン。どこぞのモンスターペアレントが狸が気に入らないのか文句までつけたらしい。
先生も悩んだらしいが、クラスみんなが絵本が気に入ってこれで劇をやりたいとなったのだとか。とっちは狸の役。茶色い着ぐるみみたいになってしっぽもふさふさ。襟巻きがこそばいらしい。相方が目のとこにまつげをつけて尻尾にはリボンをつけて女の子狸仕様にしてる。教室ではひげと鼻を絵の具で黒くメイクされてた。

で始まってみると絵本をうまく劇に仕立ててて、お世辞でなく面白かった。毎年お遊戯会のDVDが売られるが、見てるうちから今年は買ってもいいなと思っていた。絵本の作者にも見せたいくらいの出来だが、DVDとして販売する以上は著作権の絡みが出てくるからややこしいか。版元の許可までいちいち取ってないだろうし。
相方はテンポの良さを評価してたが、それもあるがオリジナルでつけた歌や音楽、脚本それぞれ見事に機能している。担任の先生はピアノの伴奏をしてたが終わってからうるうるしてた様子。
主役の男の子は三人くらいが一役を入れ替わりで演じる。狸と猫は7-8匹ずつのグループだがこちらは固定で、どちらかはあるいは両方出ているので意外に出てる時間は長い。とっちのセリフはわずかだが、背の順なのかリーダー役の狸の横なので分かりやすい位置。追いかけっこでステージを端から端まで走っていったり、悔しがってばんばん床をたたいたりけっこうコミカル。終盤には狸たちはステージの手前にぞろぞろ出てくる。猫を見つけてステージ上に上がるが、ここで最初から置いてあった丸椅子の意味が判明。みんな手をついて任意の場所からステージに上がってるが、小さいとっちは届かない。一人台に乗って上ってた。相方はそこに笑い転げてた。とっちが前のほうに来るというのはゲネプロを通してみらも分かってたようで、ねえねまえくるよ、とか言ってた。
とっちの着替えもあるので退出。最後のクラスはそこの父兄だけになるのでがらんとした客席になるらしい。相方は職業的な興味からかそちらも見たがっていたが。まあDVDを買うならそれで見られるか。去年は買わなかったが買った人から借りて見てた。
後日平日の餅つきのときに、最初は10回撞くときにみんなで数を数えてたのが、いつのまにかたぬき、たぬき、とかねーこ、ねーこのコールになってた。確かにみんなこの劇にのめりこんでたのだな、というのが伝わってきた。